1/12(水)の夜、第179回街頭生活労働相談会を行いました。ハイジアの前でフードバンクを実施しながらアウトリーチ。学生3人を含む11人で行動しました。
アウトリーチでは19人に支援物資を届け、4人からお話を聞きました。
- 千葉と埼玉を中心に土木関係で働いてきた60代の男性。腰と耳のうしろが痛いということで、見るとこぶができていました。今は缶拾いの仕事をして、10キロ5000円で売り、そのうち1000円を受け取っていると話していました。夜中の2時頃から缶拾いをするそうです。生活保護の申請をして仮宿舎に入っているそうですが、朝は働いているため朝食が食べられないと話していました。コロナワクチンは受けたことがないそうです。
- 50代後半の男性は腹痛を訴えていました。炊き出しを回っていたそうですが、炊き出しが減ってしまい大変、年末年始は各地で炊き出しがあったけれど、と話していました。統合失調症で2年半入院していたそうで、他にアルコール依存症、高血圧なども抱えていると話していました。生活保護は過去2回利用したことがあるそうですが、今は受けたくないとのこと。個室の宿舎がないからと話していました。
- 新宿駅付近で会った50代なかばの女性は、飲食関係で働いていたところコロナで生活が苦しくなり、路上生活をしている方と知り合って支援物資など受け取るようになったそうです。周辺のだけでも3軒が店を閉めたそうで、政府がコロナ対策で飲食店ばかりをやり玉にあげることに憤り。給付金の支給も遅くて飲食業はカツカツのところが多いと話されていました。コロナ直後には収入がほぼなくなり、今もコロナ以前の7割程度。また店の方の経営が回復していないため、月2万円ほどの交通費も自腹を切らなければならないと話していました。
ハイジア前のフードバンクは10人が利用しました。
- 「いいんですか?」と利用された40代の女性。ご飯やカップ麺、菓子類、マスクなど受け取り。「ネットカフェで寝泊まりしている」とのことでした。
- 前回も利用したと思われる54歳の男性。刑務所から出てきて4年前からネットカフェで生活。今からホテル清掃の仕事に行くと言っていました。コロナ前から収入が4万円減り、ネットカフェの利用費や食費などでお金が貯まらず、アパートに入りたいが初期費用が用意できないと話していました。ワクチンは受けていないそうです。
- 「チャレンジネットでやっているの?」と声をかけた40代の女性は「チャレンジネットで3カ月研修をしたことがある。今は生活保護を受けて施設に入っている。食事なしの寮で宿泊7万円を取られ、4万数千円で食事と日用品にあてているが大変。服も交通費もないから就職活動も難しい」と話していました。
- 30代の女性が「マスクいいですか」と利用。「今までそこのネットカフェで働いていました。日雇い派遣です。ネットカフェはたくさんの方が利用されていますね」と話していました。
- 他、中華料理のデリバリーをしている20代の男性と20代の女性が、それぞれマスクを受け取っていきました。お二人とも外国ルーツの方のようでした。
今回初参加の大学1年生は「わからないことばかりだった。はじめの印象とは違って気さくに話されるので驚いた」と感想。2回目の参加の大学2年生は「日常で視野に入らない路上生活をされている方々の姿がわかった。たくさん話される方もいてよかった」と感想。
今後の街頭生活労働相談会は、2月は2/22(火)、3月は3/23(水)に実施する予定です。
街頭生活労働相談へのカンパのお願い
路上で生活されている方々への「差し入れ」(おにぎり、お茶、マスク)などのためのカンパにご協力をお願いします。
ゆうちょ銀行00150-2-265627
日本民主青年同盟東京都委員会
「街頭相談カンパ」と明記をお願いします。